『一年の計は元旦に・・・ ~津森先生のお正月~ 』
by よつば様


「何だー、草間先生帰っちゃったのか…」

元旦の救急当番だった俺は早めに出勤し、病院で年越しをしてヘロヘロになってる野分を上條さんネタでいじる予定だったんだけど…

「あーあ、新年の楽しみ逃げられちゃったなあ」

草間先生に振られちゃったんですか?津森先生なんだか寂しそうですよとERのナースに逆にいじられてしまった。
はいはい、どうせ俺は一緒に年越ししてくれる彼女も彼氏もいませんよ…
一瞬上條さんの顔がフラッシュバックしたけど。
……なんでこんな時にも眉間にシワ寄せてんですか。

「野分は今日は非番か…。」

誰も相手してないので一人でつぶやく。
てことは、あいつ帰宅してから絶対やってるな、一晩中?いや年末は仕事結構きつかったから流石のオールナイトは無理だろう…
上條さんの体力考慮するとやっぱり却下だな、じゃあ今は二人とも運動後に仲良く睡眠タイムで、どうせその後朝からもう一発ってところかな?

「あんの、エロ大魔神が」

エロ大魔神に反応して申し送あり中のスタッフがいっせいに俺を注目する。
あ、すいません。
俺の独り言ですから気にしないで下さい。
津森先生一人暮らし歴長いからしょうがないわねー、今年こそ終止符打ってくださいよ!と再度いじられる。
あーなんか腹立つわ。
野分のにやけた面が目に浮かぶ…皆あいつの本性知らないだろ。
草食系人畜無害って表の顔とは違って、大学准教授で4つ年上彼氏をあんあん言わしまくるただのエロ師。
仕事はじめにとりあえず新年の挨拶しとくか。

「すんません、今年一発目の救急当番にあたり気合入れてきますんで」

とスタッフ断りをいれて野分にお邪魔コールをいれに行こうとすると、気合の煙草ですかー?本日最後の一服になるかもしれないんでどうぞごゆっくりと追い討ちを掛けられた。

あーなんか今年一年見えた気がするけどとにかく本日の憂さ晴らしはあの二人でさせてもらうぞ、と心に誓うDr津森であった。






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